日本で腰痛に悩む方は3,000万人もいる!腰痛の原因や対策を紹介

腰痛

日本で腰痛に悩む方々は約3,000万人といわれています。二足歩行する人間だけが腰痛に苦しむそうです。日本人の4人に1人の割合が腰痛に悩まされ、完治しづらい症状だけに、腰痛は厄介な病気です。また、原因が明らかになっている腰痛は約15%といわれ、残りの約85%は原因が特定できていません。そのような腰痛について、対処方法や予防方法などを解説します。

 

腰痛に悩まされている人は多い!

日本の腰痛人口は約3,000万人といわれるほど腰痛持ちが多く、腰痛は深刻な悩みです。とくに働き盛りの40代から60代の年代で発症することが多く、腰痛の痛みや、痛む箇所など各個人で差があり、とにかく厄介な症状です。そのような腰痛は、日本人の8割以上が一生に一度は経験するともいわれています。また、治療して完治するケースもありますが、慢性化して長期化するケースも多くあります。

実際に、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査」における世帯員の健康状況でも、病気や怪我などで自覚症状のある有訴者率の上位症状は、男性の1位が腰痛、女性は肩こりに次いで2位が腰痛なのです。

腰痛の原因が特定できる割合は15%

「腰痛」は病名ではありません。厚生労働省によりますと、「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みです
(厚生労働省:腰痛対策)以上のように定義されています。明確に特定できないだけに治療もさまざまです。

腰痛は、医師の診察や検査で原因が特定できるものを「特異的腰痛」といい、一方で、原因が特定できないものを「非特異的腰痛」といわれます。実に、腰痛を訴える患者の多くの約85%は、現代の医学知識をもってしても、その原因を特定できないのです。

 

特異的腰痛とは

腰痛を発症させた原因が特定できる「特異的腰痛」には、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎圧迫骨折・骨粗しょう症・筋肉の炎症に、がんの転移や内臓疾患まで、さまざまな病気が原因となります。特異的腰痛とは医師が診察して、画像解析などで原因が特定可能な腰痛です。

腰部脊柱管狭窄症や骨粗しょう症は、加齢による腰回りの筋力の衰えや腰椎の弱体化などにより、背骨の神経が圧迫されて、痛みの発症する病気です。圧迫がひどくなると脚の筋力の衰えやしびれを発症し、歩行困難になるケースもあります。がんや内臓疾患が原因する腰痛は、その病気を徹底的に治療し改善することで、腰痛が消えていくケースも多くみられます。

 

非特異的腰痛とは

腰痛を訴える方の約85%が非特異的腰痛で原因が特定できていません。病院でも決定的な原因が発見されず、さらに心配するような重篤な病気も見当たらないことが多く、今すぐどうこうという危険はないようですが、放っておくと歩行困難を招くことがあります。腰痛のなかで、いわゆるぎっくり腰(腰椎捻挫)も、画像検査ではっきりとした原因箇所を特定することは難しく、非特異的腰痛の一種です。

非特異的腰痛を発症させるのは、日ごろの生活のなかで経常的にかかる過度な腰への負担が引き金となって起こる場合と、意外ですが、心理的ストレスの関係する不具合が原因している場合とがあります。
高すぎるハイヒールを長時間はいたり、不自然な前かがみの姿勢を続けたり、重量物を無理に持ち上げたりして腰に負担をかけて椎間板の中央にある髄核がずれ、腰痛が起きることもあります。

心因性腰痛

心理的ストレスで発症する腰痛についてもう少し説明します。人間の脳は大変デリケートです。一旦、脳機能に不具合が発症すると、その心理的ストレスが原因して腰痛を発症するケースがあります。心理的ストレスが強まると、痛みを抑える効果があるドーパミンなどの脳内物質が分泌されにくくなり、ドーパミンの痛み抑制機能が弱まって、痛みが起こりやすくなります。また、ドーパミンの低下は、神経バランスを維持するセロトニンという脳内物質の分泌を低下させるのです。その結果、自律神経のバランスが崩れ、腰に痛みを感じることがあります。

 

腰痛対策でストレッチ

腰痛の原因は多岐にわたりますが、腰を支える筋肉の衰えや、長年続く悪い姿勢や不自然な動作などが引き起こしています。また、クーラーによる過剰冷房や、柔らかすぎる寝具も腰痛の誘因要素です。
日常生活には腰痛を引き起こす行動や状況が多くあります。そういうときこそ、日常生活の一部としてストレッチを取り入れて筋肉の緊張をほぐし、稼働域を広げ、筋力の弾力性を高めましょう。また、ストレッチを継続して行えば筋力が増し、腰の痛みの軽減効果が期待できます。

大腿四頭筋と腸腰筋のストレッチ

腰痛に効果あるのが、太ももの前面にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋のストレッチです。横向きに寝て、上になる脚のひざを曲げて足の甲を手でつかみます。ひざがより曲がるように手で押し込み、その姿勢を30秒間キープします。

大殿筋と腰方形筋のストレッチ

おしりにある大殿筋と、腰椎から骨盤まで繋がっている筋肉の腰方形筋(ようほうけいきん)のストレッチです。仰向けに大の字に寝て、少し開いた両腕で地面を押さえます。一方の脚を閉じて、反対の脚を閉じた脚の外側まで移動させます。脚を移動させるときは、顔は脚の移動方向と逆向けです。移動させた足のつま先が床についたら、その姿勢を30秒間キープです。

脊柱起立筋群と広背筋のストレッチ

背骨から腰骨の方まで、背中の中心部あたりを縦に長く走る脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)と、背中から腰、腕へと繋がっている大きな広背筋(こうはいきん)のストレッチです。

四つ這いになり、頭と首を折り曲げて両腕の間からおへそを覗き、背中を可能な限り丸めます。脊柱起立筋群につっぱりを感じるようにし、その姿勢を10秒~15秒保持しましょう。次に、背中をフラットな状態に戻しながら、両手を前方に滑らせて体幹を沈めていきます。同時に肩関節を屈曲し、脇の下の外側の筋肉(広背筋)や前胸部(大胸筋)につっぱりを感じたら、その体勢を10秒~15秒キープしましょう。

 

まとめ

腰痛に悩む方々は多数です。今は腰痛の心配がない方でも、明日発症する恐れはあります。腰痛を発症すると腰は体の中心部だけに、日常生活でやっかいなトラブルが起こることもあります。日頃から体を動かし、適度な運動を行い、肥満を避けて腰痛を遠ざけましょう。

「かわ整骨院」は横浜市保土ケ谷区にあります。当院ではお一人おひとりに合った施術を、手技と最新機器を組み合わせてご提案しております。身体の歪みを本来あるべき位置へ整えながら不調が和らいでいくよう、根本からの改善を目指す接骨院です。丁寧なカウンセリングに基づくオーダーメイドの施術をご提供いたします。些細に感じる不調もお気軽に当院へご相談ください。

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